自己啓発・成功哲学
新訳 原因と結果の法則
KADOKAWA(角川文庫)
この一冊で何が変わるか
うまくいかない理由を外(環境・他人・運)に探す癖が外れる。「自分の思考が現実を作っている」という視点が、明日からの選び方を静かに変える。
環境は己の姿を映す単なる鏡にすぎません。
たった100ページ。小一時間で読み終わる。けれど、その後ずっと効いてくる。
ジェームズ・アレンが1903年に著した『As a Man Thinketh』。「人は、自分が思考するとおりのものになる」——この一行に、すべてが詰まっている。カーネギーもナイチンゲールも、後の自己啓発作家たちはみな、ここから出発した。文字どおり"原点"だ。
主張はシンプルで、少し厳しい。自分の人生は、自分の思いがつくっている。環境は、自分の心を映す鏡にすぎない。だからうまくいかないとき、責めるべき外側はない。あるのは、少し前の自分の思考だけだ。
突き放すようでいて、読後はなぜか静かに励まされる。「気高い夢を持ちなさい」とアレンは言う。読書から少し遠ざかっていた人にも、この薄さなら、もう一度ページをめくる入口になる。
週に一冊。今週は、いちばん短くて、いちばん深い一冊を。