自己啓発・成功哲学
世界最強の商人
KADOKAWA(角川文庫)
この一冊で何が変わるか
毎朝の心構えが変わる。「良い習慣を選ぶ」「今日を最後の日のように生きる」といった巻物の言葉を、自分の一日の指針として持ち歩けるようになる。
私は成功するまでがんばりぬく。
週読の、記念すべき一冊目。何ではじめるか、ずいぶん迷った。そして最後に残ったのが、この本だった。
『世界最強の商人』は、私にとって思い出深い一冊だ。折にふれて読み返し、そのたびに背筋が伸びる。だからこの一通目は、どうしてもこの本ではじめたかった。
物語はシンプルだ。紀元前の中東、貧しい少年ハフィッドが、大商人から10巻の巻物を譲り受ける。そこに記されているのは蓄財術ではない。良い習慣を持つこと。人を愛すること。成功するまで諦めないこと。今日という一日を、人生最後の日のように生きること——商人の秘伝というより、まっとうに生きるための心構えだ。
面白いのは、著者オグ・マンディーノ自身の人生だ。彼はかつてアルコール依存で家も職も失い、どん底で図書館に通いつめ、そこで出会った本によって立ち直った。一冊の本が、人生を変えることがある。それを身をもって証明した人が書いた本なのだ。
週読は、「よく生きるための一冊」を毎週あなたに届けていく。その最初の一歩に、"本に救われた人が書いた本"を選べたことを、少し誇らしく思っている。
週に一冊。それだけでいい。今週は、私の大切な一冊から。